心理

【夫婦喧嘩】正しい解決方法と間違った原因

こんにちはワニパパです。

皆さんは夫婦喧嘩になった時にどの様に解決していますでしょうか?

喧嘩のたびに原因について調べたり、仲裁案を考えたり、相手の主張に合わせて自分の主張を取り下げたりと毎回多大な労力を使っていませんか?

今回は世の夫婦喧嘩に悩む全ての人のために、夫婦喧嘩の正しい原因の説明と解決方法を解説します。

この記事を読めばストレスに振り回される時間を大幅に減らし、理解しあえる夫婦に近づけるはずです。

間違った原因と解決方法

はじめに夫婦喧嘩には必ず「原因」が存在します。

その原因となる問題を解決することが夫婦喧嘩を終わらせる手段な訳ですが

悩んでいるその喧嘩の原因や解決方法が間違っているといつまでたってもケンカは終わりません。

以下は筆者がたくさんの「夫婦喧嘩の原因」を調査した上でほぼ共通する内容をまとめたものです。

【夫婦喧嘩の原因調査一覧】

・性格や価値観の違い

・お金の使い方や管理について

・家事のやり方と分担割合

・態度や言葉使いの指摘

・子育てに関すること

・親戚や家族関係に関すること

・仕事時間や休日の過ごし方

いかがでしょうか?おそらくほとんどの方がこの中に該当すると思ったのではないでしょうか。

結論から言いますと

ここに書いてある事全てについて解決方法を調べたり仲裁案を考えたりしても「喧嘩は」解決できません。

何故ならこの一覧は正しい夫婦喧嘩の原因ではないからです。

この一覧は夫婦で意見に差が出やすい事を列挙しているだけで、本来は喧嘩する必要はなく普通に話合えば良いだけの内容なのです。

強いて言えば喧嘩のゴングとなるキッカケではあるものの「喧嘩になってしまう原因は全く別の所にある」という事です。

喧嘩の原因は心の余裕が無いこと

人は心に余裕があれば冷静に話あえますが、心に余裕がなくなると喧嘩になり易いのです。

例えば「家事の分担」について価値観の異なる夫婦がいたとしましょう。

これが新婚ホヤホヤの仲良し夫婦であれば互いに冷静に家事の分担について意見を交わし合えるでしょう。

しかしお互いに子育てや介護、あるいは職場のトラブルなどで全く心と体力に余裕がない状況で同じ議論をしたらどうでしょうか?

心に余裕が無いほどパートナーに「なぜもっと家事をやってくれないのか」とか「自分の大変さを理解して欲しい」といった気持ちが強くなります。

またそうした気持ちがぶつかりあい喧嘩という形に発展する訳です。

この場合は「家事の分担の意見が合わない」というのは喧嘩のキッカケでしかなく、喧嘩に発展した原因ではないのです。

子育てや介護、職場の問題による疲労とストレスが溜まり心に余裕が無い事が喧嘩の原因なのです。

仮にここで家事の分担について話あった所で、心に余裕が無い状況は改善されていないため別のキッカケがあればまた喧嘩が始まるのです。

心に余裕が無い原因

上記にて喧嘩の原因は心の余裕が無いことであると説明しました。

実際に心の余裕が無くなりやすい原因として代表的なものを挙げてみます。

【心の余裕がなくなる原因例】

・疲労や精神面のストレス

・体調不良や怪我

・睡眠不足

・想定外のトラブル

・慢性的な我慢

・PMS/月経前症候群(女性限定)

本来は「心の余裕が無くなる原因一覧」こそが「正しい喧嘩の原因一覧」になるはずなのです。

この心の余裕がなくなる原因及び余裕が無くなってしまった時の対策をしておくことで夫婦喧嘩は減らせます。

またこのメカニズムを理解しておくことで、仮に喧嘩になってもストレスや心のダメージを軽減できるのです。

以降の記事では心の余裕がなくなる原因の中でも特に特筆すべき【PMS:月経前症候群】について詳細を説明します。

理由は本記事のテーマは『夫婦喧嘩』ですので『男女』の間ですれ違いが多い事を取り上げるべきである事と、夫婦喧嘩の原因の中でも非常に多い問題だからです。

夫婦喧嘩は特にPMSが原因になり易い

PMSは女性が生理前になるとホルモンバランスが崩れ体調や精神面が不安定になる状態をいい、女性の9割が悩んでいるといわれています。

こと夫婦喧嘩においては特に原因になることが多く、筆者の調べではPMSの症状が出る女性の半数以上が「イライラして人に当たってしまう」といった経験があるというアンケートもあります。

PMSでの失敗談は、 「イライラして人にあたってしまった」との回答が約7割
Q10.PMS症状がでた時の、 失敗談・反省談を教えてください。
最後にPMS症状による失敗談・反省談をたずねました。
1位は「イライラして人にあたってしまった」の回答がダントツで、 68.3%の人が答え
ています。

出典:(株)エムティーアイ [「pms(月経前症候群)について」の調査結果

この様に非常に夫婦喧嘩の種になり易い性質の問題となっており、夫婦喧嘩を減らすうえでPMSへの理解は欠かせません。

また対策方法が他の夫婦喧嘩の要因とは大きく異なります。

例えば「睡眠不足」や「仕事のストレス」などが原因の場合は「生活リズムを変える」だったり「仕事のやり方を変える又は転職する」など具体的な行動で対策し易いです。

一方PMSの場合はカウンセリングや医師に相談し薬を処方してもらったとしても軽減こそすれど根本的に症状が無くなる訳ではないので何をしても奥様1人だけでは対策できません。

そのため夫婦喧嘩への対策方法としてPMSに対する「夫の理解」と「夫の助け」が必須なのです。

何故なら「理解」をしていない状態の夫に対し「妻がイライラして当たる」をすれば高確率で喧嘩になるからです。

PMS対策 夫の理解と助け

知っておくべきPMSの特徴

PMS(月経前症候群)が起因となる夫婦喧嘩は人間としての機能が原因ですから回避するのは困難です。

そこで対策方法としては「おそらくPMSだろう」と感じた時に「どの様に接するか」などの受け身側のスタンスを準備しておく事です。

これによりいざ突然PMSによるトラブルが発生しても冷静に考える事ができる様になり、夫側は無闇に腹を立てず「仕方ない事なのだ」と落ち着いて対処できる様になります。

そのためにもPMSに対する夫側の理解が必須になります。

PMSによる「不安定な言動」を取られた際に夫の理解がないとそれらを全て「本人の性格」と捉えてしまい関係は悪化してしまいます。

そこで「夫婦喧嘩における男性が知るべきPMSの知識」を以下にまとめます。

【夫婦喧嘩における男性が知るべきPMSの特徴】

・発生時期はずれるので完璧な事前予測は不可

・本人に自覚がない場合もある

・本人の意思でイライラをコントロールできない事がある

・攻撃性が上がり言葉使いや態度が悪くなる場合がある

・神経質になり普段気にならない事も我慢できなくなる時がある

・過去の問題も蒸し返してしまう時はある

・医者や薬で一発で治る様なものではない

・PMSや生理について男性に話したくない人もいる

・あたり易い人に当たる

・怒ったあと後悔や罪悪感を感じる人もいる

※症状の有無や程度は個人差があります。

上記にまとめた様にPMSは個人差があるものの本人の努力では感情のコントロールができなかったり、完全な時期の予測ができない事があります。

こうした非常に対応が難しいものではありますが、上記の特徴を踏まえ夫が備えておくべき対処方法を以下から説明します。

夫がすべき対処方法

・どのタイミングでも寛容に

男性からすると理解すら難しいPMSですが、そんなに難しい事ならその期間だけ無理やり我慢する対策がしたいと感じたり、旅行などの時期は外したいと感じる人も多いと思います。

しかし女性の生理は正確な周期でこない事が多々あります。ゆえにPMS 発生時期を正確に知る事はできませんので、概ねの周期で把握するか「いつきてもおかしくない」というスタンスでいましょう。

また怒りが湧いた時に「PMSか分からない」と本人に自覚がない場合もあるので、事前告知をしておいてもらうのは難しいです。

・共感と受け流し【重要】

中には親の仇でもとったかの様に怒りをぶつけてくる人もいるのですが、PMSの症状が強い時は感情のコントロールはできないと理解しましょう。

中には暴言をはいたり、突然過去の話を持ち出して怒り出したりと困惑する男性も多いと思います。

またその状態では反対しても肯定しても何を言い返しても無意味です。

PMSでイライラをぶつける女性が求めているのは「共感」と「受け流し」と「休む事」です。

向けられた怒りは「それで怒っているんだね、それは嫌だったね」と気持ちを受け入れつつも心の中では「今は何言われても真に受けないでスルーしよう」というスタンスを身につけましょう。

本人もつい思ってもない暴言を吐いてしまったりするので、夫がそれを真に受けて深く傷ついてしまうと、後々罪悪感が大きくなってしまいます。

ゆえに夫には「受け流す」というテクニックもできて欲しいと思うものです。

また中にはイライラを必死に表に出さない様努力する女性もおり、下手に喧嘩にならない様に「ほっとく」「一時的に距離をおく」という選択肢も必要です。

さりげなく助けてパートナーを休ませる

生理前は精神面だけでなく体調にも大きな変化が出る事があります。

頭の中はイライラし体調は悪くと非常に辛い状態である事を理解した上で女性は「とにかく休みたい」と感じる事が多いのです。

そこで家事や育児をカバーして「こっちは任せて少し休んでて」といった具合に「休ませる事」を意識して動いてみましょう。

また女性から「今生理前だから助けて」とは言い出し辛い事も理解しましょう。

男性は脳の構造的に「察する」のが苦手な生き物なので言われないと中々気づけないものですが、いつもより不機嫌だったり疲れている様子を少しでも感じたら率先して動いてみましょう。

PMS中のパートナーとの接し方は確かに緊張感があり難しいものではありますが、PMS期間の接し方が優しい男性には女性も非常に良好な印象をもつ様になります。

PMSによる夫婦喧嘩で妻が絶対すべき事

PMSによるイライラによって喧嘩になってしまった場合、妻(女性側)がすべきたった1つの事を説明します。

それは喧嘩が終息した後に言い過ぎたり態度が悪かった事を必ず謝る事です。

仮に夫が悪い内容の喧嘩だったとしても、相手の人格を強く否定したり長時間困らせる態度をとってしまったならそれは「限度を超えた制裁」といえるでしょう。

翌日の場合なら「昨日は言い過ぎてごめんなさい」と一言いえればOKです。

これを謝る事で男性側は「生理前だから仕方のない事だった」と思う事ができる様になります。

もちろんイライラしている最中はそんな余裕はないでしょうから、後日でも大丈夫です。

逆に謝罪がない場合は「自分の妻は罪悪感を感じないのか」「暴言を吐く事にためらいがない人なのか」と思ってしまいます。

これが積もり積もると「妻が怖い」など妻に対して精神的苦痛を感じる様になります。

まとめ

まとめ

・「話し合い」でなく「喧嘩」を選択した原因を考える

・心の余裕がない事が喧嘩の原因

・心の余裕がない時の対策が夫婦喧嘩を減らす方法

・夫婦喧嘩においてはPMSが原因になりやすい

・PMSはコントロールできないので受け身側の対策が重要

・夫は「共感」「受け流し」「休ませる」を意識して接する

・妻は行き過ぎた言動に対し必ず謝る

いかがでしたでしょうか。

夫婦喧嘩の多い家庭は喧嘩の内容よりも「喧嘩が発生するメカニズム」を理解していない事が多いです。

まずは心の余裕が無くなっている原因を突き止める事と、夫婦喧嘩の場合においてはPMSへの理解を深める事でより解決に導けるかと思います。

是非夫婦喧嘩対策をして、これからの夫婦生活を快適にしてください。