仕事・副業

【機械メーカー営業に就職】知っておくべき最低限の知識

製造業の営業職に就職・転職を考えている、または入社したばかりという人は、営業職とはいえ製造業の分野の常識や知識が無くて不安ではありませんか?

ある程度の事は入社してから勉強すれば良いとしても全くこの分野の常識や世界観が分からないのは不安ですよね。

今回は機械メーカーに営業として7年以上勤めている私が製造業で働く前に最低限知っておいた方が良いと思う知識をできるだけ噛み砕いて紹介します。

この記事を見れば全くこの業界の事を知らない人でもなんとなく理解できると思います。

ISOとJIS規格

ISOとJIS規格は工業製品や技術の品質の信頼性を証明するために必要な言葉です。

営業マンといえど製造業の分野に就職するからには最低限この2つは理解しておく必要があります。

これを知らないのはカフェに就職して「コーヒーって豆から作るんですか?」って聞く様な物です。では少し詳しい説明を見て見ましょう。

ISOとは

ISO  :国際標準化機構( International Organization for Standardization)

簡単に言うと世界の国どうしで通じ合う品質レベルの基準を持つ事を制定する組織です。ISO規格とはその規格に沿って作られた物は世界レベルの基準を満たした品質があるという信頼を得る事ができる訳です。

よければ週末に街中やドライブに行った時に工場や物作り系の会社の看板や壁などを注意深く観察してみて下さい。

「ISO○○取得!」と行った文言が書かれている会社を見つける事ができると思います
○○の中には数字が入り、どういった内容の規格かによって数字が変わります。

JIS規格とは

JIS規格:日本産業規格(Japanese Industrial Standards)

こちらは認知している人も多いと思うのですが、2019年7月までは”日本工業規格”と呼ばれていました。こちらは言葉の通り日本の標準規格です。

作られた物がJIS規格に準じて作られ、JISマークをつけて良いと認証を受けた物であれば日本の国家標準に準じているのだと言う信頼を得られる訳です。(但し勝手にマークをつけて良い訳ではありません。)

営業となれば顧客から「御社の製品はJIS○○に準拠してますか?」と言った問合せを受ける事もあると思います。

CAD / 3DCAD

 

CAD(computer-aided design)

簡単に説明するとコンピューターで図面を描く為のツールと言う解釈で問題ないです。

物作りのスタートは全て設計図を書く所からスタートします。昔は人が手書きで図面を書いていた訳ですが、現代社会ではほぼコンピューターを用いて図面を書く訳です。

特に近年では3Dの立体図面を作図する事もでき現代の製造業の分野に大きく貢献しています。この3Dで描く事ができるCADを3DCADと言います。

例えば自社の製品が顧客の部品としっかり組み付けできるのか確認する為にCADデータの提出を求められる様な事もあると思います

これを知らないのは料理人が「包丁ってなんですか?」と聞く様な物です。

生産ライン

生産ラインとは工場で大量に物作りする為に設備を連ねた一連の工程を言います。

たくさんの作業者がライン上のあちこちに配置され部品を組み付けていき、1つの製品を完成させるまでの道筋をイメージしてもらえれば良いです。

製造業の分野で働くなら下手したら初日から聴く言葉かもしれません。
よく工場の機械が壊れ「ラインが止まった」なんて聴く事があると思います。

ラインってなんですか?「スマホアプリです」なんて答えてはいけません。製造業で働く貴方にとってのラインは明日から生産ラインです。

いかがでしたでしょうか?

新卒の人や別分野で働いていた人が突然この業界に足を踏み入れるのは不安があると思います。
最低限の常識を身につけ是非これから頑張って下さい。