仕事・副業

【機械メーカー営業】仕事内容及び就職のメリットデメリットを徹底解説!

こんにちはワニパパです。

機械メーカーの営業職に就職、転職を考えている方は、どういった仕事内容か気になる方も多いのではないでしょうか?

全然別業種から転職する人や、新卒で初めて就職する人は自分が進む先でどういった仕事をするのか気になる人も多いはずです。

今回は機械メーカーで営業職を7年勤めた私が、機械メーカーの営業の仕事内容及びこの業種に就職するメリットデメリットを実体験を踏まえて解説します。(但し本記事ではBtoB 企業間取引の業種をテーマとします。)

忙しい人の為に先に結論をまとめました

【内容まとめ】

1.基本的な仕事:製品説明・納品とトラブル対処がメイン
2.外回り営業:アポイント、Webメインの顧客獲得、打ち合わせ、クレーム対応。
3.内勤営業:見積もり・注文処理・電話・メール問合せが基本。
4.社内事情:製造部門や技術部門より立場が強いと楽
5.就職するメリット:顧客の業界に詳しくなる為業種によっては幅広い知識を得られる。
6.全体的なデメリット:平均的な会社だと急激な給料アップは難しい、医療やインフラに関わる分野だと休みが取りづらい。

それでは機会メーカー営業職への就職・転職を検討しているなら絶対に参考になるはずですので是非ご覧下さい。

機械メーカーの営業の基本的な仕事

機械メーカーは名称はともかく、外回り営業、内勤営業、技術、開発、製造、生産技術、総務といった部門に別れている事が多く

今回メインで説明するのは外回り営業と内勤業務について説明します。

基本的な仕事内容として、営業ですから「自社製品を売る」というのがメインになる訳ですが、メーカーが直接販売している場合と代理店経由で販売している2種類の業態があります。

但し営業としては結局ユーザーと直接コンタクトし製品説明をする場面が多いです。

だいたいの場合で主な業務は顧客への製品説明が一番多く、次がPR活動、納品、クレーム対応がメインの仕事となります。

その他では展示会への参加や勉強会を開催する会社もあります。

外回り業務の場合

アポイントと顧客獲得

顧客の現場や工場のラインの中に入っていく事が多いです。流れとしては電話やメールで問合せがあった後、日時を調整し約束の日時に訪問します。

工業機械メーカーの場合はひたすらユーザーの現場や工場内で担当者と打ち合わせをする事が多いです。ちなみにこの業界では飛び込み営業をやる事例はあまり聞いた事がありません。

どちらかというと既存顧客か問合せのあったユーザーを訪問する事が多く、最近では新規顧客はWebサービスや展示会、紹介などで掴んでいくのが多いと思われます。

(昔は製品片手に知らない会社を訪問する事もあったかもしれませんが、今はセキュリティの問題もありそうした手段をとる会社は少ないでしょう。)

打ち合わせがメイン

次に顧客の現場に実際に訪問して打ち合わせるのが仕事のメインです。

内容はそれぞれですが、実際に顔を付け合わせて自社製品について説明を行うだけの商談だったり、ユーザーの相談を聞いて現場で打ち合わせたり、自社製品のサンプル機を使ってPRする事もあります。

実体験の補足として、もちろん分野にもよるのですが、最近ではIOT社会が進んでいますから、無線LANやBluetoothなどの通信に関する基本的な知識があると助かる場面が多いと思います。

若い人はスマートフォンなどの普及で慣れているかと思いますが、年齢層が高い人はせめて自身のスマホやPCを使いWiFiやBluetoothに何かをつなげてみるくらいの事はしておきましょう。

最近ではテレワークや在宅勤務でオンラインで打ち合わせも主流になっています。

とはいえ実際に働いているとまだまだ訪問して打ち合わせる事の方が多いです。

やはり機械系の場合だと現場で音や感触など実際に確認してみないと分からない事も多い為です。

訪問の種類

また訪問にも種類があります。

挨拶訪問、PR訪問、相談打ち合わせ、クレーム対応訪問などが挙げられます。

特に営業職で最もストレスとなるのがクレーム対応
製造業でも特にメーカーの場合はクレームを最も引き受ける立場なので、相手に誠意を見せる姿勢や言葉使いなどに気を使う事があります。

営業職を嫌う人はだいたいここの部分を嫌うのではないでしょうか
ですが怒った顧客を相手に話をクローズする技術はプライベートで生かされる事が多いです。

PR訪問や相談についても自社製品の知識をしっかり理解する事が求められ、どんな製造業の営業職でも最初の仕事は自社製品を早く覚える事ではないでしょうか。

内勤業務の場合

分野にもよりますが製造業の営業職は内勤と外回りで仕事が別れており

内勤で働く営業職と言うと「見積もり」、「受注処理」、「HPからの問合せ対応」、「電話対応」などが代表的な業務ではないでしょうか。

外回りと内勤業務全てを行うタイプの会社もあると思いますが、だいたいの場合で分業されていると思います。

内勤で最初に行う仕事といえば「電話対応」が多いでしょう。
いずれ外回りに行く様な人でも最初は社内で電話対応から始める事は多いです。
そこで顧客から様々な問合せを受けてこなす内に幅広い知識がつくと思います。

但し内勤業務の場合は社内システムが完成されていれば派遣社員やアルバイトを雇う事も多く将来的にはAIに置き換わり易い業務と思われます、正社員で入社した場合には専門知識を使う事が比較的多い外周り営業になる事が多いと思われます。

但し管理職になると再び内勤でマネジメントする側になる事も多いです。

リアルな社内事情

製造業は「営業部門」「製造・技術部門」とで壁がある事が多いです。

これは実際に働いている事もそうですが、他社の同業者でも同じ感想をもつ方が多いという実体験に基づく見解です。

ここはかなりリアルな現場の生々しい意見です。

具体的には顧客からの要望を「営業」が「製造・技術部門」に伝える訳ですがユーザーの要望全てを聞いていたら「製造・技術部門」の負担が重くなり、逆に「製造・技術部門」に気を使っているとユーザーの要望を満たせない訳です。

そのバランスをとる事が非常に重要なのですが、「営業」の立場を優先して考えると「営業」>「製造・技術」という力関係の会社の方が圧倒的に仕事が楽になります。

ちなみに営業が最強の会社の代表格と言えば”キーエンス”などが有名です。キーエンスの営業を題材にした本もあるくらいですので是非調べて見て下さい。

会社選びの際はもし営業職の人に質問する機会があれば「ユーザーの意見を積極的に聴く会社か?」とストレートに聞いても良いと思います。

就職するメリット

顧客の業界に詳しくなる為業種によっては幅広い知識を得られます。

例えば長さを測る測定器のメーカーなら相当広いジャンルの顧客をもつ事になると思います。
何故なら製造業で部品の長さを測らない様な会社は無いでしょう。

それだけ色んな会社と関われる為見聞を広げられます。

またニッチな業種なら競合が少なく営業は成果を上げやすいという事もメリットです。

就職するデメリット

平均的な会社だと急激な給料アップは難しいです。

余程特需が続いたりしない限りは急激な給料アップは見込め無いでしょう。

また医療やインフラに関わる分野だと休みが取りづらい点もデメリットです。

競合が多いと価格の決定権がユーザーや代理店に握られ成果を上げ辛いという点も挙げられます。

いかがでしたでしょうか。

外周り、内勤どちらにしても顧客と直接やりとりをするのが営業職です。

人間を相手にする以上トラブルも多いものの顧客の喜ぶ顔や御礼を言われ嬉しい気持ちになれるのも営業職ならではといえますので就職する価値はあります。

また初めて工業や製造業の分野に就職する場合はこの業界の常識や一般的な知識が無い人が多いと思いますので、別記事の”製造業の営業に就職するなら知っておきたい最低限の知識”や”最低限の物作りの知識”もご覧下さい。

これから製造業の営業職に就職する方は是非参考にしてみて下さい